レンタルサーバーの稼働率100%保証(SLA)という名の幻想

サーバーが落ちる夢で飛び起きたこと、ありませんか?



最近、そんな悪夢にうなされるサーバー管理者の救世主である稼働率100%保証という夢のようなレンタルサーバーが増えています。




SLA(品質保証制度) - レンタルサーバー(ホスティング)ならWebARENA(ウェブアリーナ) SuiteX(2009/09/01)

SLA(品質保証制度)|レンタルサーバーなら【CPI】(2009/11/01)

稼働率100%保証(SLA) - レンタルサーバーの【ファーストサーバ】(2010/11/01)

※日付は提供開始日




中小企業のサーバー管理者からすれば、ラックを購入し、無停電装置を用意、さらに予備システム、回線、ルーターと社内にサーバーを保有するコストを考えると外部のレンタルサーバーを使用したいのです。




ましてや、稼働率を100%保証してくれるならとてもうれしい!
今日からぐっすり眠れる環境を得られるわけです。






稼働率保証は100%稼働する保証ではない。


上のような幻想を抱いてしまったら負けなわけです。
止まらないサーバーはありません!
SLAを結んだところでサーバーは落ちるし機械は壊れサービスは固まるんです。


じゃあ、この稼働率100%保証はなにをしてくれるか。
止まった時にもれなく停止時間に応じ返金してくれます。




え?


と思いますよね。


そんなの当たり前ですよね。


でも、レンタルサーバー会社が胸を張って主張しているわけです。


「落ちちゃったらその分はお金を払わなくていいですよ。
すごいサービスでしょう。業界最高水準ですよ」





それどんな業界だよ!


当然、僕は見た瞬間に負けていました。

稼働率100%保証は確かにそうだけれど表現としてひどいと思ったので書いてみた。
その世界では当たり前のことなのかもしれないけれど、
僕みたいなへっぽこにはとてもずるい表現に見えてしまう。

SLA閾値を100%に設定しています。というのならわかる、うん。
でも、稼働率100%保証っていうのはちがくね?